40代になると、仕事や家族の状況が変わり、車の買い替えや売却を考える方が増えてきます。沖縄では特に、生活の中で車の比重が大きく、一台をどう扱うかで家計も大きく変わります。私は日々査定をしていて「これを事前にやっておけば、もっと高く売れたのに」と思う場面をよく見ます。
今回は、2025年の沖縄中古車市場の動きを踏まえて、手放す前に“絶対にやっておくべき3つのこと”をお話しします。
1 1週間前から「下回り対策」をしておく
沖縄の車は本土よりサビが出やすいという特徴があります。潮風・日差し・湿度の3つが重なるからです。査定の現場では下回りを必ず確認しますが、サビが進んでいると1万〜3万円の減額につながるケースは珍しくありません。
おすすめは次の行動です。
・ガソリンスタンドで下回り洗浄（1000〜1500円）
・洗浄後に1週間走って自然乾燥
・可能であれば簡易防錆スプレー（安価で効果あり）
私はこれだけで査定が上がった例を何度も見ています。サビは沖縄査定の“最大の減額要素”なので、対策の効果は大きいです。
2 車内の湿気と臭いを取っておく
40代の方が大切に乗ってきた車でも、査定時に一番気にされるのが「臭い」です。特に沖縄は湿気が多く、カビ臭が発生しやすい環境です。
査定に影響しやすい臭いの例
| 臭いの種類 | 減額の目安 |
|---|---|
| カビ臭 | −1万〜2万円 |
| タバコ臭 | −1万〜3万円 |
| ペット臭 | −1万〜3万円 |
査定の1週間前から
・除湿剤を車内に置く
・エアコンを5分間、送風で乾燥させる
・フロアマットを天日干し（※沖縄の日差しは効果大）
これだけで印象が驚くほど変わります。
臭いを軽く見ている方が多いのですが、実際の査定では「車内の印象がそのまま評価になる」ほど大きな要素です。
3 “たった一枚の紙”を用意しておく
査定前に必ず用意してほしいのが
点検記録簿（メンテナンス記録）です。
これは査定時に最も金額が上下しやすい書類で、あるかないかで2万〜5万円の差になることもあります。
記録簿に書かれている項目
・オイル交換の時期
・各部品の交換歴
・車検時の整備内容
査定士は記録簿を見ることで「どんな乗り方をしていたか」「整備が適切か」を判断します。私は記録が揃っている車を見た瞬間、「この車は高く付けられる」と確信します。
記録簿が見つからないときは、過去に整備した工場へ問い合わせると再発行できる場合があります。
これも大きなポイントです。
まとめ
車を手放すとき、数万円の差が家計に大きく影響するのが40代です。
今回の3つの行動は、どれも簡単でお金もほとんどかかりませんが、査定額にははっきり効果があります。
・次の車の頭金が増える
・乗り換えの選択肢が広がる
・「もっと高く売れたのに」と後悔しなくなる
40代の車売却は“準備の差”がそのまま金額になります。
あなたの車が、少しでも高く評価されることを願っています。
