沖縄で中古車を探していると、「本土仕入れです」という説明をよく聞きます。
なぜ本土仕入れが人気なのか──実は、車の寿命や、将来の“買取”価格にまで大きく関わるからです。
2025年の沖縄中古車市場でも、本土仕入れの車は安定して選ばれています。
その理由を、車の状態・サビ・相場の3つに分けて分かりやすく説明します。
1. 沖縄の環境は“車にとって日本でもトップレベルに過酷”
沖縄の気候は、本土と比べて車への負担が圧倒的に大きくなります。
以下は沖縄と東京の比較です。
| 項目 | 沖縄 | 東京 | 車への影響 |
|---|---|---|---|
| 年間湿度 | 約77% | 約63% | サビ・カビ・電装系トラブル |
| 紫外線量 | 高い | 中程度 | 色あせ・塗装劣化 |
| 海風・塩害 | 全域で影響あり | 一部地域のみ | 下回りの腐食 |
| 平均気温 | 23〜30℃ | 10〜30℃ | バッテリー・ゴム劣化 |
この環境で5年以上屋外に停められていると、本土よりも劣化が1.5〜2倍早いと言われています。
そのため、本土から来た車は「状態が良い」と判断されるケースが多いのです。
2. 本土仕入れは“下回り”の状態が圧倒的にきれい
中古車の価値を左右するのは、実は“下回り”です。
沖縄の中古車は、次のような特徴があります。
| 状態 | 沖縄の車 | 本土の車 |
|---|---|---|
| 下回りのサビ | 多い | 少ない |
| ボルトの腐食 | 見られる場合あり | ほぼなし |
| マフラーのサビ | 2〜4年で進行 | ゆっくり |
| 足回りの色 | 茶色っぽい場合あり | 黒くて綺麗 |
沖縄の販売現場でも、下回りがきれいな本土車はすぐ売れていきます。
理由は単純で、状態が良いからです。
将来的な修理費が抑えられるため、「安く買って高く売る」が実現しやすくなります。
3. 本土仕入れは“買取相場”でもプラス評価される
2025年の沖縄の買取現場では、本土仕入れかどうかで平均5万〜15万円の差がつくことがあります。
| 車の状態 | 平均買取額 | 差額 |
|---|---|---|
| 本土仕入れ | 約75万円 | +10万円前後 |
| 沖縄使用車 | 約65万円 | – |
特にN-BOX、タント、アクアなどの人気車種は、サビの少なさがそのまま査定額に反映されます。
「値下げしなくても売れる車」になるため、販売側も本土車を積極的に仕入れています。
4. 本土仕入れは“保証が通りやすい”
保証会社や査定機関は、「下回りの状態」を重視します。
本土車はサビが少ないため、
- 長期保証に入りやすい
- 修理リスクが低い
- 将来のトラブルが少ない
というメリットがあります。
2025年の保証データでは、サビが多い車は3年保証の適用外になるケースが増えています。
本土車が安心される理由はこの点にもあります。
5. 本土仕入れ車は“維持費が安くなる傾向”がある

沖縄で劣化が進みやすいのは、次の3つです。
- マフラーの腐食
- ボルトの固着
- 足回りの錆び
これらは修理になると3万〜15万円かかることがあり、サビの度合いでかなり変わります。
本土車は劣化が進みにくいため、維持費が大きく抑えられることが多いです。
沖縄の中古車市場では、本土仕入れの車が選ばれる理由がはっきりしています。
サビが少ない車は、買った後の安心だけでなく、将来の“買取”で高く評価されます。
2025年の今こそ、
「安さ」ではなく「長く乗れるか」
という視点で、本土仕入れの中古車を選ぶメリットを知っておくことが大切です。


