沖縄の中古車を見ていると、見た目はきれいなのに、下回りをのぞくとサビだらけ…という車に出会うことがあります。
特に2025年の今は、相場が上がり「なるべく良い状態の車を選びたい」という方が多いからこそ、サビの確認は欠かせません。
沖縄は紫外線・海風・湿気が重なる環境のため、本土よりサビの進行スピードが早い地域です。
そこでこの記事では、専門知識がなくてもその場でできる“簡単なサビの見抜き方”をまとめました。
1. 沖縄はサビが発生しやすい“特別な環境”
沖縄の気候は、本土とは明確に違います。
| 要因 | 数値・特徴 | 車への影響 |
|---|---|---|
| 紫外線量 | 年間日照約1,800時間 | 塗装の劣化・色あせ |
| 海風(塩分) | 海岸線から塩分が飛散 | 下回り・ボルトのサビ |
| 高湿度 | 年間平均湿度約77% | 電装系の劣化・カビ |
日本自動車査定協会(JAAI)の調査でも、沖縄の査定で「サビ・腐食あり」と判断される割合は全国平均の約1.8倍とされています。
つまり、沖縄で中古車を買うときは「サビをチェックすること」が前提条件になります。
2. 一番最初に見るべき場所は“ドアの内側”
専門的な工具は必要ありません。
まずはドアを開けて、次の部分を軽く確認するだけで判断ができます。
| チェック箇所 | 見るポイント | 注意する状態 |
|---|---|---|
| ドア枠のゴム付近 | 茶色い点、白い腐食 | 塩害の初期症状 |
| ボンネット裏 | ボルトの色変化 | 変色=湿気の影響 |
| ラゲッジ周り | 水がたまりやすい | サビの進行が早い |
この3か所は、劣化が早く出る部分であり、販売現場でも必ず確認されるところです。
3. 必ずチェックしてほしい“下回り”
中古車選びで最も大事なのが下回りです。
沖縄では、海沿いや外駐車の車はわずか2〜3年でサビが発生することがあります。
見るべきポイントは次の4つです。
- マフラー
- サスペンション
- ブレーキローター
- ボルト・ナット類
販売店にお願いして、少しだけ車を持ち上げてもらうだけで確認できます。
もし、表面が赤茶色なら軽度、ザラザラしていたり穴が空きかけている場合は重度のサビです。
4. “サビ補修車”には注意
沖縄の中古車市場では、サビを上から黒い塗装で隠している車があります。
ぱっと見はきれいでも、補修痕が不自然に厚かったり、触るとベタつきを感じることがあります。
これは、後々サビが再発して修理費が5万〜15万円になるケースもあるため注意が必要です。
5. “サビが少ない車”の見つけ方
販売現場でサビが少ない車には共通点があります。
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| 本土仕入れの車 | 冬以外サビが少ない地域が多い |
| 屋根付き駐車場だった車 | 紫外線・雨・塩害を避けられる |
| 禁煙車+記録簿あり | 丁寧に扱われていた可能性が高い |
| 3年以上の防錆コーティング施工車 | 再販時に高評価されやすい |
特に「本土仕入れ」は沖縄では強いメリットです。
サビの進行が遅く、下回りの状態が明らかに違います。
6. サビの少ない車は“買取額も高い”

2025年の買取現場では、サビの有無が査定額に大きく影響します。
| 状態 | 平均買取額 | 差額 |
|---|---|---|
| 下回りサビ少なめ | 約75万円 | +10万円前後 |
| 下回りサビ多い | 約65万円 | – |
サビが少ない車は再販しやすいため、値下げ交渉でも有利になります。
つまり、サビを見ることは「購入時の安心」だけでなく、「売却時の得」にもつながります。
沖縄の中古車は、海風と紫外線の影響でサビが出やすいため、購入前のチェックこそが一番の防御になります。
今回のポイントを知っておけば、プロでなくても“サビによる失敗”を確実に避けられます。
2025年の今こそ、サビを見抜く目を持って、長く乗れる1台を選んでください。


