沖縄の中古車市場では、ドライブレコーダー(以下ドラレコ)はもはや「標準装備」と言えるほど普及しています。
特に注目されているのが駐車監視モード付きのドラレコ。
この記事では、その機能がどのようなメリットをもたらすのか、そして中古車査定にどんな影響を与えるのかを詳しく解説します。
1. 駐車監視モードとは?
駐車監視モードとは、エンジンを切っている間でも、車に異常や衝撃があった際に自動で録画を開始する機能です。
一般的に、次の2つの方式があります。
| 種類 | 特徴 | 電源の供給方法 |
|---|---|---|
| 常時録画タイプ | 停車中も常に録画 | バッテリーまたは外部電源 |
| 衝撃検知タイプ | 振動や音を検知して録画 | 内蔵バッテリー |
特に沖縄では屋外駐車の割合が全国平均より高く(約68%)、風や飛来物、隣の車との接触など、
駐車中のトラブルが起きやすい環境です。
そのため、駐車監視モード付きドラレコは、「あって当然」と評価される装備になりつつあります。
2. 沖縄で「駐車監視モード」が役立つ3つの理由
(1) 強風や台風による飛来物被害の記録
沖縄では、台風シーズンになると最大瞬間風速40mを超える強風が発生することも珍しくありません。
この際に、看板や植木鉢、バイクの倒壊などが車を傷つけるケースが多発します。
駐車監視モードがあれば、被害の発生時刻や原因の特定が可能になります。
(2) 駐車場内での当て逃げ防止

沖縄県警の統計によると、県内の当て逃げ被害件数は年間およそ1,200件にのぼります。
特にスーパーや月極駐車場での発生が多く、監視カメラがない場所では犯人特定が難しいのが現状です。
駐車監視モード付きドラレコなら、衝撃検知と同時に自動録画し、相手車両のナンバーや動きを記録できます。
(3) 防犯対策としての有効性
観光地や住宅街では、車上荒らしやいたずら行為の報告も増えています。
特に夜間は暗がりでのいたずらが多く、人感センサー付きのドラレコが効果的です。
映像だけでなく、LEDライト点灯や音声警告で犯罪を未然に防げるケースもあります。
3. 中古車査定での評価ポイント
駐車監視モード付きドラレコは、中古車査定においても加点対象となることがあります。
以下は、査定現場でよく見られる加点基準の例です。
| 条件 | 査定アップの目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 駐車監視モードあり(動作確認済み) | +5,000〜10,000円 | 前後録画タイプなら評価高 |
| 録画履歴あり・動作正常 | +2,000〜5,000円 | 定期的にメンテナンスされている証拠 |
| 有名メーカー(KENWOOD・COMTEC等) | +1,000〜3,000円 | 信頼性・再販価値が高い |
ただし、取り付け位置が不適切だったり、配線が雑な場合は減点対象になることもあります。
特に後付けDIYの場合、専門業者による設置をおすすめします。
4. 駐車監視モードの注意点
便利な機能ではありますが、注意すべきポイントも存在します。
- バッテリー上がりのリスク
常時録画タイプは電力消費が多く、長期間駐車するとバッテリー上がりを起こすことがあります。 - データ上書きの早さ
SDカード容量が小さいと、重要な映像が上書きされてしまう可能性があります。 - 熱による誤作動
夏場の沖縄では車内温度が60度を超えることもあり、機器の劣化が早まります。
→対策としては、耐熱設計モデルや電圧監視機能付きの電源ケーブルを選ぶのがポイントです。
5. まとめ:駐車監視モードは「備え」ではなく「資産」
沖縄のように屋外駐車や高湿度環境が多い地域では、
駐車監視モード付きドラレコは防犯+保険的価値のある装備といえます。
また、買取時には「きちんと動作確認が取れている」ことが査定アップの鍵。
定期的なレンズ清掃や録画チェックを行えば、機能を長く保つことができます。
