沖縄の中古車購入で“サビ対策”を後回しにしてはいけない理由

沖縄の中古車購入で“サビ対策”を後回しにしてはいけない理由

沖縄で中古車を選ぶ際に「走行距離」「年式」「価格」などを重視する人は多いですが、
実はサビ(腐食)対策を軽視すると、数年後に修理費で後悔するケースが少なくありません。

沖縄は全国でも特に塩害が深刻な地域です。
この記事では、車販売の現場で見てきた実例とデータをもとに、
なぜサビ対策が最優先なのか、どうすれば長持ちさせられるのかを解説します。


目次

沖縄は日本一「塩害」が発生しやすい地域

沖縄気象台の観測によると、年間平均湿度は約77%と全国でもトップクラス。
さらに、海からの距離が短く、風速5m以上の塩分を含んだ風が吹く日数は年間200日を超えます。
このため、車の下回り・ボルト・マフラーなどの金属部分はサビやすく、
本土より約2倍の速さで劣化が進むといわれています。

地域平均湿度海からの塩分影響日数錆発生までの目安期間
沖縄本島南部約77%約200日約1〜2年
九州(福岡)約69%約80日約3〜5年
関東(東京)約63%約40日約5〜7年

数字で見ても、沖縄の車は“常に塩の中を走っている”ような環境にあります。


現場でよく見る「サビによるトラブル」

中古車の下回りを点検していると、見た目はキレイでも下記のような状態が多く見られます。

  • マフラーの接合部が腐食し、排気漏れ
  • ブレーキパイプが錆びて破裂寸前
  • ボルトが固着して車検整備時に交換不可
  • サスペンションの一部が腐食して異音発生

特に5年以上経過した車の約7割が、下回りに何らかのサビを確認(沖縄県中古車販売業者組合調べ)。
整備費用は小さなサビでも1〜3万円、大きな腐食では10万円を超えることもあります。


予防が命:防錆コートの重要性

サビ対策の基本は、購入時に行う「防錆(ぼうせい)コーティング」です。
これは車体の下回りに専用の塗料を吹きつけ、金属と空気・水分を遮断する処理です。

防錆処理の種類目安費用効果期間特徴
アンダーコート10,000〜30,000円約1〜2年新車・中古車どちらにも施工可能
ガラス系防錆剤30,000〜50,000円約3年光沢維持と防サビ効果を両立
二重防錆コート50,000〜70,000円約5年塩害地域に最適で長期保護

特に中古車購入時は、納車前に下回り防錆を依頼することがベスト
販売店によっては、納車整備時に+1万円前後で施工できるケースもあります。


購入前に必ず確認すべきチェックポイント

購入時にサビ対策を後回しにしてしまう人は多いですが、
実際の現場では、次の3つを見逃すと“隠れサビ車”をつかむリスクが高まります。

チェック項目見るポイント注意点
下回り黒い塗装がはがれていないかサビ色が見える場合は腐食進行中
マフラー付け根鉄粉のような白サビがあるか熱と湿気で最も傷みやすい
ドア内側・ボルト類赤茶色の粉が出ていないか軽度でも放置すると拡大する

購入前にリフトアップして下回りを確認できる店舗なら、
“見えないリスク”を減らすことができます。


体験談:3年で車検落ちしたケース

あるお客様が、本土から輸送された中古ミニバンを購入。
購入当初は見た目もエンジンも快調でしたが、3年後の車検でサスペンションの腐食により車検不合格に。
修理見積は約15万円。結局、買い替えを余儀なくされたというケースもあります。

このように、防錆を怠ると「まだ走れる車」が突然廃車レベルにまで劣化することがあります。


定期メンテナンスの目安

内容頻度費用目安
下回り洗浄3か月に1回約1,000〜2,000円
防錆スプレー再施工年1回約3,000〜5,000円
車検時の防錆点検2年に1回整備費用に含まれる

海沿いを走る機会が多い人は、洗車のついでに高圧洗浄で下回りを流す習慣をつけると効果的です。


まとめ:サビ対策は“コストではなく投資”

中古車購入時に防錆をしておくことで、
修理費・買い替えコスト・買取価格の低下を防げます。

沖縄の中古車市場では、下回りにサビがない車は買取査定で最大+5万円の評価差が出ることもあります。
つまり、サビ対策はお金を守るための最も効果的な予防策なのです。


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