「安い車を見つけた!」
そう思って飛びついたものの、購入後に思わぬ修理費がかかり、結局高くついてしまった…。そんな経験をされた方も少なくありません。
沖縄中古車市場は本土に比べて流通台数が限られているため、“安い車”には必ず理由があるのです。今回は、低価格車に潜むリスクと注意すべきポイントを解説します。
なぜ沖縄は“安い中古車”が多いのか?
沖縄は車社会でありながら流通台数が限られています。そのため、販売店は「安さ」を打ち出すことで集客を狙う傾向があります。
安い理由の一例
- 年式が古い(10年以上落ち)
- 走行距離が多い(10万km超)
- 保証なし・現状販売
- 修復歴あり車
例えば、同じ10年落ちのコンパクトカーでも――
- 保証付き:65万円
- 保証なし:50万円
このように「安さ」で差別化されるのです。
低価格車に潜むリスク

「安いからお得」とは限りません。
① 修理費が高額になりやすい
- エアコン修理:5〜10万円
- CVT交換:20〜30万円
- サスペンション交換:5万円以上
沖縄の高温多湿環境ではエアコン故障が多く、安く買っても数か月で修理代が車両価格を超えるケースもあります。
② サビによる故障
沖縄特有の「塩害」で下回りがサビやすく、マフラーやブレーキ配管が劣化している車も多いです。
国土交通省のデータによると、沖縄県は本土に比べて下回り腐食の発生率が約1.5倍。
安い車はサビ対策をしていないことが多く、後々大きな修理につながります。
③ 保証がない
保証なし車両はトラブル時に全額自己負担です。
特にエンジンやミッションの不具合は数十万円規模になり、「買い替えた方が安い」となることもあります。
実体験:安さに飛びついて後悔した例
あるお客様が「本体価格35万円」の軽自動車を購入しました。
しかし、納車後すぐにエアコンが故障し修理費7万円、さらに半年後にはサスペンション交換で8万円。
結果、総額50万円を超え、「最初から保証付き45万円の車を買っていれば良かった」と後悔されました。
安い中古車を選ぶときのチェックポイント
安さを重視する場合でも、次のポイントを確認すればリスクを減らせます。
- 保証の有無:最低でも3か月保証があるか
- 整備記録簿:過去のメンテナンス歴を確認
- 下回りチェック:サビ・腐食がないか
- 消耗品の交換状況:バッテリー・タイヤ・ブレーキ
沖縄で“本当にお得な車”とは?
- 支払総額が明確に提示されている
- 保証がついている(最低でも1年)
- エアコンや下回りの点検が済んでいる
- 過去の整備歴が分かる
つまり「安さ」だけでなく、安心して長く乗れるかを基準に選ぶことが大切です。
まとめ:安い中古車には必ず理由がある
沖縄中古車市場で安い車は魅力的に見えますが
- 年式・走行距離・保証の有無を必ず確認
- 修理費がかさみ、結果的に高くつく可能性あり
- “安さ”ではなく“総額+安心”で判断する
と、過去の自分にも言いたいのですが、価格だけに飛びつくのは危険です。
正しく見極めれば、後悔しない買い物ができ、家計に優しいカーライフを手に入れることができます。