「ネットで見た価格と、実際の店頭価格が違った…」
中古車探しをしていると、こんな経験をした人は少なくありません。
特に沖縄では流通台数が限られているため、人気車種は掲載直後に売れてしまうことも多く、ネットと現場の差が生まれやすい環境にあります。今回は、「ネット掲載価格と店頭価格の違い」を正しく理解し、損をしないための見極め方を解説します。
ネット掲載価格が安く見える理由
中古車検索サイトや販売店のHPに掲載される価格は、多くの場合「車両本体価格」です。
しかし実際に購入する際には、諸費用や整備代が加わるため、支払総額は大きく変わるのです。
例:沖縄県内で販売された軽自動車(車両本体価格50万円)の場合
- 車両本体価格:50万円
- 登録諸費用:8万円
- 整備費用:5万円
- 保証加入:2万円
→ 支払総額:65万円
つまり、ネット価格は「最低ライン」として見るべきなのです。
店頭価格が違うのは“タイムラグ”が原因

沖縄では中古車の回転が早いため、ネット更新と実際の在庫状況にズレが出ることがあります。
- ネットで安い車を見て来店 → すでに売約済み
- 店頭では同等グレードの車を案内されるが、価格は+10万円
これは悪意ではなく、「ネット更新が追いついていない」ケースが多いのです。
沖縄中古車市場の“特有の事情”
- 島内需要が集中
軽自動車やハイブリッド車は特に競争率が高い。 - 輸送コストの影響
本土からの船便で運ぶため、輸送費が価格に上乗せされやすい。 - 台風・塩害リスク
整備や保証をつける店が多く、結果的に総額が上がることもある。
見極めのポイント3選
① 「支払総額」で比較する
本体価格だけでなく、支払総額表示の有無を必ずチェック。
国民生活センターの調査でも、支払総額を確認せず購入した人の約3割が「予想以上に費用がかかった」と回答しています。
② 諸費用の内訳を確認する
- 登録手数料
- 納車整備費
- 保証料
これらが明確に提示されていれば安心。逆に「セットで◯万円」と曖昧な場合は要注意です。
③ 店頭で車両状態を確認する
ネット掲載だけでは分からない部分があります。
特に沖縄では、下回りのサビやエアコンの効き具合が査定にも直結します。
体験談では、ネットで「総額60万円」と掲載されていた車を実際に確認したところ、エアコンが不調で修理費込みで最終的に75万円かかったというケースもありました。
体験談:ネットと店頭で15万円の差
あるお客様が、ネットで「車両本体価格45万円」のワゴンRを見つけました。
来店すると、総額は60万円。
- 車両本体:45万円
- 諸費用:10万円
- 整備費用:5万円
最初は「高い」と思われましたが、別の店舗では同じ条件のワゴンRが総額70万円。結果的に、最初の店舗が適正価格だと納得されました。
まとめ:沖縄中古車は“総額”で見るのが鉄則
沖縄中古車を探すとき、ネット掲載価格と店頭価格が違うのはよくあることです。
- ネット価格は本体のみで、総額は10〜20万円上がることが多い
- 店頭価格との差は更新タイムラグや保証・整備費が理由
- 損を避けるには「支払総額」「諸費用の内訳」「現車確認」が必須
と、過去の自分にも言いたいのですが、安さだけに飛びつくと失敗します。
正しく見極めれば、納得のいく買い物ができ、安心して沖縄カーライフを楽しめる未来が待っています。


