「事故歴がある車は買わない方がいいの?」
中古車探しをしていると、必ず出てくる疑問です。
特に沖縄は島内での走行距離が短い分、年式が古くても状態が良い車が多い一方、台風や渋滞などで小さな事故を経験した車も少なくありません。結論から言うと、事故歴があっても“内容次第”では安心して選べる中古車もあるのです。
今回は、沖縄中古車を選ぶ際に知っておきたい「事故歴あり車の見極め方と注意点」を解説します。
事故歴あり=即NGではない
まず大前提として、日本自動車査定協会(JAAI)の定義では、フレーム(骨格部分)に修復がある車は「修復歴あり車」とされます。単なるバンパー交換やドアの板金修理は事故歴には含まれません。
沖縄で多い事故歴
- 台風での飛来物による外装損傷
- 渋滞中の追突事故によるバンパー交換
- 狭い道でのドアの板金修理
これらは「修復歴」に当たらない場合が多く、走行性能や安全性に大きな影響を与えないのです。
事故歴あり車のメリット
「事故歴がある=敬遠される」ため、中古市場では価格が下がります。
例えば、同じ年式・同じ走行距離の車でも
- 修復歴なし:100万円
- 修復歴あり:85万円
というように、10〜20%程度安く買えるのが一般的です。
つまり、状態をしっかり確認すれば「お得な掘り出し物」に出会えるのです。
注意点①:修復の内容を確認する

最も大事なのは「どこを修理したのか」です。
✅ 安心して選べる修復例
- バンパー交換
- ドアの板金修理
- ライトユニット交換
⚠ 要注意な修復例
- フレームのゆがみ修正
- サスペンション取り付け部の補強
- エンジンルームにまで及ぶ修理
特にフレームや足回りに影響がある修復歴は、走行安定性や将来の買取価格に直結します。
注意点②:整備記録簿と修理証明
事故歴あり車を買うなら、整備記録簿や修理証明の有無を確認しましょう。
日本自動車販売協会連合会の調査でも、修理記録が残っている車は残っていない車より平均7万円高く売れるというデータがあります。これは、次のオーナーも「安心して乗れる」と判断するからです。
注意点③:将来の買取価格
事故歴あり車は、将来の買取価格に影響します。
一般的に、修復歴があると査定額は10〜30%下がる傾向があります。
ただし、沖縄では軽自動車や人気車種(N-BOX、タント、ワゴンRなど)は需要が高いため、事故歴があっても極端には下がらない場合もあります。
実体験:事故歴あり車を選んで得をした例
以前、あるお客様が「修復歴あり」のフィットを購入しました。
内容はドア交換のみで、走行性能には問題なし。
- 修復歴なし同等車:80万円
- 修復歴あり車:65万円
15万円の差額で購入し、5年間大きなトラブルもなく使用できました。結果的に、「安くて壊れない良質車」に出会えたケースです。
まとめ:事故歴ありでも“内容次第”で安心
沖縄中古車で事故歴あり車を選ぶときのポイントは――
- 修復内容を確認する(フレーム修正は避ける)
- 整備記録簿や修理証明があるか確認する
- 将来の買取価格を見込んで選ぶ
これらを押さえれば、事故歴あり車でも十分に安心して乗ることができます。
と、過去の自分にも言いたいのですが、事故歴だけで選択肢を狭めるのはもったいない。正しく見極めれば、お得に購入して家計を守りながら、安心してカーライフを楽しめる未来が待っています。