「古い=安い」と思っていませんか?
じつは5年落ちでも高値がつく車、逆に意外と値がつかない人気車も存在します。
この記事では、中古車業界のリアルなデータと経験から、車種ごとの買取価格の傾向をわかりやすく解説します。
目次
なぜ「5年落ち」は分かれ道なのか?
中古車市場において、5年目の車は分かれ道です。
- 新車保証がちょうど切れるタイミング(多くが3年 or 5年)
- 車検のタイミングと重なる
- 維持費や劣化リスクを考え、手放す人が増える
そのため、中古車としての流通量が多く、価格競争も激しくなる時期です。
つまり、「価値が下がりやすい車」と「高値をキープする車」の差が出るタイミングでもあります。
【表】5年落ちの車種別・平均買取価格(目安)
車種カテゴリ | 人気モデル | 5年落ち平均買取額(万円) | 備考 |
---|---|---|---|
軽自動車 | N-BOX、タント | 70〜100万 | 需要・再販性が高く安定 |
コンパクトカー | アクア、フィット | 50〜80万 | 燃費重視で根強い人気 |
SUV | ハリアー、CX-5 | 100〜160万 | 中古市場でも引き合い強い |
ミニバン | セレナ、ヴォクシー | 80〜120万 | 5年落ちでも実用性で評価 |
スポーツカー | 86、ロードスター | 100〜180万 | 台数が少なく価値が下がりにくい |
輸入車(セダン) | BMW 3シリーズ等 | 40〜70万 | 値落ちが激しく維持費も懸念 |
※2024年AA市場・業者買取データより(概算)
なぜ「同じ年式」でもこんなに差が出る?
買取価格が大きく異なる理由は以下の3つです。
① 需要と供給のバランス
どれだけ状態が良くても、需要がない車種は価格が上がりません。
一方、需要の多い車(特に軽・ミニバン)は状態次第で相場以上になることもあります。
② ブランド・車種の信頼性
例えばホンダN-BOXは故障が少ないと評価され、5年落ちでも高く売れる代表格です。
逆に一部の外車は新車時は高額でも、5年後には100万円以上の値下がりも。
③ 装備・色・グレード
同じ車種・年式でも、ナビやドラレコの有無、色(人気色は白・黒・パール)、グレードによって査定額は5〜10万円以上変わるケースもあります。
「どうせ安いから…」と諦める前に

とくに注意してほしいのは、「自分の車は古いから価値がない」と思い込むことです。
たとえば
- 軽自動車なら10年落ちでも買取額10万円以上つくことは珍しくない
- スポーツカー・輸入車は、走行距離より「希少性」が重視されることも
実際にCAR LOVINGでも「5年落ち・走行5万km・フィット」で90万円の買取実績があります。
あなたの車も、“逆転タイプ”かもしれません
中古車の価値は「年数」だけで決まりません。
- 今、需要があるか?
- 装備がそろっているか?
- 整備記録や事故歴が明確か?
こうした点を整理するだけでも、+5万円、+10万円の差になる可能性があります。
まとめ:価値があるうちに“動く”が正解
【チェックポイント】
- 5年落ちは中古車市場で最も「差」が出るタイミング
- 軽・ミニバン・SUVは高値キープが多い
- 装備・色・整備記録でも価格が変わる
- あきらめずに「査定+比較」が鉄則
「値下げの前に、行動する」
それだけで家計にとって数万円以上のメリットになるかもしれません。