「車検が切れてるから売れないかも…」
そんなふうに思っていませんか?
実は、車検切れの車でも“問題なく”買取は可能です。
ただし、交渉の進め方を間違えると、本来もらえるはずの金額から数万円以上も損してしまうケースも。
今回は、車検切れ車を高く売るための交渉術と注意点について、CAR LOVING代表の視点からお伝えします。
車検切れ=価値ゼロではない
まず前提として、車検が切れている=売れないというのは誤解です。
中古車買取のプロの世界では、「車検の有無」はあくまで価格調整の一部。
買取価格に影響する主な項目は以下の5つです
項目 | 重要度 |
---|---|
車種・グレード | ★★★★★ |
年式 | ★★★★☆ |
走行距離 | ★★★★☆ |
外装・内装の状態 | ★★★☆☆ |
車検の有無 | ★☆☆☆☆ |
実際に、車検が切れていても車体の状態が良ければ相場どおりの価格がつくこともあります。
なぜ車検切れだと「安くなる」ことがあるのか?
では、なぜ車検が切れていると安く見られるのでしょうか?
理由は以下の2つです
1. 移動コストがかかる
車検切れの車は公道を走れません。
レッカー移動や仮ナンバーを使った陸送が必要になり、数千円〜2万円程度のコストが業者側に発生します。
2. 整備のリスクを見込まれる
車検が切れている=メンテナンスをしていない期間があるという判断につながりやすく、「何か故障があるかも」と警戒されてしまいます。
損しないための交渉術【3つのポイント】
ポイント①:車検切れであることを正直に伝える

ウソはバレます。
プロの査定士は、ナンバーや車検証で車検満了日をすぐに把握します。
「少し前に切れてしまって…」
と、誠実に伝えることが信頼につながり、査定アップの可能性もあります。
ポイント②:移動手段はこちらで用意する
「ウチにレッカー手配させてください」と伝えるだけで、買取価格に上乗せされるケースがあります。
たとえば
- 積載車を所有している知人に頼む
- 仮ナンバーで一時的に自走する(※条件あり・手数料750円〜)
買取店に手間をかけさせないことが、“値下げ理由”を減らすテクニックになります。
ポイント③:「車検切れ前の整備記録」があれば提示する
「車検は切れてますが、半年以内にオイル・バッテリー交換してます」
こうした情報は、査定士にとって安心材料になります。
記録簿や整備明細書を出せると評価UPにつながります。
実際のケース(当店事例)
40代男性のお客様が、車検切れ3ヶ月の軽自動車を持ち込まれたことがありました。
レッカー代を当店が負担し、車体もキレイで走行距離も少なかったため、相場より+2万円の査定額に。
ポイントは以下でした
- 車検切れであることを事前に電話で申告
- 自宅駐車場での状態維持(ホコリも少ない)
- 前回の車検整備記録が保管されていた
「車検が切れてるから…」と諦めず、準備次第で“逆転査定”も十分ありえます。
まとめ:売る前の一工夫で未来が変わる
車検切れの車を「売れない」と思い込むのはもったいないです。
交渉の準備と伝え方次第で、査定額に差がつきます。
要点まとめ
- 車検切れでも売却は可能
- 移動・整備に関するリスクを最小化すれば好印象
- 正直に話し、書類や記録を用意するだけで評価アップ