「えっ、それだけで5万円も変わるの？」
車の買取査定で、意外と知られていない“たった1つの行動”があります。
それをするかしないかで、査定額に数万円の差が出ることは珍しくありません。
今回は、40代以上の男性に多い「長く乗った車をそろそろ手放したい」というシーンを想定し、
【実際に差が出る行動】【なぜそれで金額が変わるのか】【やるべきタイミング】をわかりやすくお伝えします。
その行動とは？→「事前予約して査定を受けること」
結論から言います。
買取査定の予約をしてから来店する。たったこれだけです。
なぜ予約だけで差がつくのか？
その理由は大きく3つあります。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| ① 査定スタッフの心構えが変わる | 「予約＝本気度が高いお客様」と捉え、対応も本気になります |
| ② 価格決定に上席が関わる可能性が高い | 予約枠には責任者が査定に加わるケースも多く、限界価格が出やすい |
| ③ 競合意識が働く | 「他店と比較されているかも」と感じ、より良い金額を提示されることも |
特に③は心理的な効果ですが、査定担当が「逃したくない」と思えば、＋1万円、＋3万円の上乗せもあり得ます。
経験談：予約なしとありで5.4万円の差が
ある40代男性の例です。
10年落ち・走行距離8.5万kmのコンパクトカー（トヨタ・ヴィッツ）を売却しようと、
A店には予約なしで飛び込み、B店には事前に電話予約を入れて訪問。
その結果
- A店：買取査定額「19万6,000円」
- B店：買取査定額「25万円」
差額：5万4,000円。
もちろん店舗の違いもありますが、B店では「予約ありがとうございます」と担当者の雰囲気が明らかに違い、
「競合他社も見ている前提で価格を決めました」とも説明を受けたそうです。
データで見る「予約の有無と査定額の相関」
JPUC（日本自動車購入協会）が行った2022年の調査によると、
査定予約をしたユーザーのうち38.7％が「予約しなかったときより高額だった」と回答しています。
また、事前予約の査定平均額は、未予約よりも約3.2万円高いという統計も。
出典：JPUC中古車買取市場レポート2022（要約）
査定予約のベストなタイミングは？
理想は「売ろうと考えている週の前半に、週末の予約を入れる」ことです。
- 週末は査定依頼が集中するため、予約しておけば優先対応されやすい
- 平日に電話やネット予約することで、冷静に比較・準備ができる
「今日ヒマだから、ついでに査定行こうかな」では、
本来の価値を引き出せないまま終わる可能性があります。
他にもある！予約前にできる“ひと手間”
査定予約に加えて、さらに買取額を上げるためにできる簡単な行動をご紹介します。
- 車内のゴミを捨てておく
- ボディの軽い拭き掃除（※水洗い程度でOK）
- 取扱説明書や整備手帳を準備しておく
- スペアキーがあるなら一緒に提示する
こうした“気づかい”が、プロの査定士には「大切に乗っていた車だ」と伝わります。
まとめ：未来を変える“たった1本の電話”
中古車を高く売りたいなら、最初の一歩が大事です。
「とりあえず行ってみる」ではなく、
事前に予約して査定を受けること。
たったこれだけの違いが、5万円の差を生むこともある。
大切なのは「車の価値」だけじゃありません。
売り方の工夫で、家計のプラスはもっと大きくできます。
