「えっ、1年落ち?」「走行1万キロもないのに、なんで売ってるの?」
中古車サイトを見ていて、そんな車を見かけたことはありませんか?
今日は、「買ってすぐ売られる中古車が多い理由」について、業界の現場からお話しします。
目次
「早期売却」は珍しくない?
結論から言うと、1〜2年以内で売却される中古車は、実は全体の約15〜20%にもなります。
(出典:日本自動車販売協会連合会 2023年統計)
つまり、中古車市場には「買ってすぐ手放された車」が一定数、常に存在しているということです。
なぜそんなに早く売るのか?よくある3つの理由
① 思っていたのと違った(ミスマッチ)
- 「思ったより燃費が悪い」
- 「サイズが大きくて駐車しづらい」
- 「家族構成が変わった」など
購入後に生活スタイルが変わり、乗り続けるのが難しくなった…というパターンは意外と多いです。
これは誰にでも起こりうる“リアルな理由”です。
② ローンが払えなくなった
ここ数年、金利上昇や物価高の影響を受け、「毎月の支払いが厳しい」と感じる方が増えています。
特に、リースやローン契約をしている場合、「残価設定ローンの途中解約」や「早期返却」は中古市場に車が流れる一因です。
③ 転勤・離婚・相続…やむを得ない事情

急な転勤や、家庭の事情で車が不要になることも。
とくに沖縄のように「車=生活必需品」となる地域でも、離島への転勤などで「車を手放さざるを得ない」人は一定数います。
早期売却車は「買い」なのか?
「すぐ売られた車って、なにか悪い理由があるんじゃ?」と不安になる方もいるかもしれません。
でも、実際には“悪い車”とは限りません。むしろ掘り出し物になることも。
チェックすべきはこの3つ
確認ポイント | 見るべき内容 | 理由 |
---|---|---|
走行距離 | 極端に少なすぎないか? | 試乗車や展示車の可能性も |
車検の残り | 新車同様の長さか? | 新古車の可能性がある |
保証内容 | 販売店で保証付きか? | もしもの故障に備えられる |
注意したいのは「見せ方」
車自体は問題がなくても、販売店の説明が曖昧な場合は注意が必要です。
たとえば、
- 修復歴ありを隠す
- オークション評価点を公開していない
- 仕入れルートが不明
などは、避けた方が無難です。
まとめ:焦らず、良い車と出会おう
「買ってすぐ売られた中古車」=「ダメな車」ではありません。
むしろ、ミスマッチや生活の変化で手放された“まだまだ乗れる車”が多いのが実情です。
とはいえ、油断は禁物。購入前には、
- 状態のチェック
- 仕入れ先の説明
- 保証の有無
をしっかり確認しましょう。