査定で言わないと損する!小キズの扱い方を知っておこう

査定で言わないと損する!小キズの扱い方を知っておこう

中古車の査定を受けるとき、多くの方が「この小さなキズ、言うべきだろうか」と迷われます。
実は、小キズは黙っていても査定士にほぼ確実に見つかれますが、先に伝えるだけで印象が変わり、買取額の値下がり幅を抑えられるケースがあるのです。

今日は、2025年の査定基準に合わせながら「小キズをどう扱うべきか」を分かりやすく解説していきます。


目次

1. 小キズが査定額にどれほど影響するのか

まず、小キズといっても査定では明確に区分されています。
日本自動車査定協会(JAAI)の基準では、以下のように扱われます。

種類キズの大きさ減額の目安
A11cm未満の軽いスリキズほぼ影響なし〜数千円
A21〜20cm程度のスリキズ5,000〜20,000円
A3深いキズ、塗装剥がれ20,000円以上もあり

多くの方が気にするのはA1〜A2の小キズですが、このレベルのキズはほぼ全車両に存在するため、大きな減額にはなりません

ただし、沖縄では紫外線と塩害でキズ周辺が劣化しやすく、査定士は「このまま劣化が進むか」を重視して見ます。


2. 小キズは“申告すると印象が良くなる”

査定では、車の状態そのものだけでなく「オーナーの管理意識」も見られています。

私が査定してきた経験上、以下のように伝えるだけで印象が変わります。

・駐車場のポールに軽く当てました
・子どもがドアに物を当ててしまいました
・洗車キズが増えてしまいました

このように、正しく伝えてくれる方は車を大切に扱ってきたと判断しやすいのです。
逆に、小キズを隠していた場合、査定士が見つけた瞬間に「他にも隠していないか」という疑いが生まれます。

結果として、査定のマイナス幅が広がることがあります。


3. 小キズを言うべきケースと言わなくていいケース

小キズのすべてを申告する必要はありません。
以下の基準で判断していただくと良いです。

言ったほうが良いケース

・20cm近いスリキズ(A2相当)
・目立つ場所のキズ(ドア・バンパー角)
・自分の不注意でつけたキズ

→ 説明によって印象が良くなり、減額を最小限にしやすい

言わなくても問題ないケース

・1cm以下の浅い小キズ(A1)
・洗車キズ程度の線状の跡
・全体によくある経年劣化の範囲

→ 査定士が通常点検で把握するレベルであり、減額対象になりにくい


4. 小キズの“簡易補修”はコスパが良いのか

小キズ補修は3種類あります。

方法費用相場仕上がり査定アップの期待度
タッチペン500〜1,000円あまりきれいではないほぼ変わらない
簡易磨き3,000〜5,000円表面がツヤ復活やや改善することも
板金塗装15,000円〜新品のように綺麗車種によってはプラス査定も

沖縄の場合、塩害の進行を抑える意味で「タッチペンでの防錆処理」はおすすめですが、査定額を上げたい目的だけなら過度な補修は不要です。


5. 小キズを正しく伝えると査定額はどう変わるか

私が過去に査定した例をひとつ紹介します。

状況結果
小キズ3カ所(A2レベル)を事前申告減額は合計8,000円で済んだ
別の方(同程度のキズ・申告なし)減額は13,000円。全体的に管理状態が悪いと判断された

両者は同じ車種・同じ年式にも関わらず、申告の有無だけで5,000円の差になりました。

査定において、印象は数字に直結します。


6. 小キズは買取額の“値下がり幅を決める要素”

査定は「キズの数」で価格が決まるわけではありません。
大切なのは「どの程度のキズか」「どう管理してきたか」です。

小キズを正しく扱えるようになると、

・買取額の大きな値下げを避けられる
・急な売却でも慌てなくなる
・査定士とのコミュニケーションがスムーズになる

というメリットが得られます。

沖縄の中古車は劣化が早い分、査定でも細部が重視されます。
ぜひ、今回の情報を知識として持っておき、売却時に損しない判断をしてみてください。

査定で言わないと損する!小キズの扱い方を知っておこう

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