走行距離10万kmでも売れる?査定士が教える“見られるポイント”

走行距離10万kmでも売れる?査定士が教える“見られるポイント”

中古車を売ろうと考えたとき、多くの方が気にするのが走行距離です。特に10万kmを超えると「もう値段がつかないのでは」と心配される方が多い印象です。
しかし2025年の中古車市場では、10万km超えの車でもしっかり売れるケースが増えています。理由は需要の変化と査定基準の多様化にあります。

ここでは、実際の査定現場で重視されるポイントを数字と経験をもとに分かりやすく説明します。


目次

走行距離10万kmが“売れない”と言われたのは昔の話

国土交通省によると、国内の自動車の平均使用年数は年々伸びており、2025年は平均14年前後と予測されています。
耐久性が向上し、10万kmは「寿命の半分程度」という位置づけになりつつあります。

また沖縄では車の使用環境からコンパクトカー・軽自動車の需要が高いため、走行距離が多くても必要とされる場面が多くあります。


査定士が必ず見る「走行距離以外の3つのポイント」

走行距離が多くても査定額が下がりにくい車には共通点があります。
査定現場で必ず確認されるのは次の3項目です。

1. 整備履歴(メンテナンス記録簿)

10万kmを超えた車で最も重要視されるのが整備履歴です。

整備記録がある車は、
・エンジン寿命が長い
・トラブルが起きにくい
・再販後のクレームリスクが低い

と判断され、査定額が平均で1万〜3万円上がりやすい傾向があります。


2. 主要部品(エンジン・足回り)の状態

特に見られる部位は次の通りです。

確認ポイント基準の目安査定への影響
エンジンの異音カタカタ音・回転の不安定がないかマイナス1万〜5万円
オイル漏れ滲みも含めチェック修理前提で減額
足回りのガタ段差で異音がないか再販不可となる場合も
ブレーキ残量30%以下なら交換前提数千円〜1万円の調整

走行距離よりも「どれだけ消耗品を交換してきたか」が重要になります。


3. ボディ状態とサビ(沖縄特有のポイント)

沖縄では潮風の影響により、下回りのサビは必ず確認されます。
特に10万km超えの車は使用年数も長いため、サビ対策が査定額を左右します。

サビの程度による査定差は次の通りです。

サビの程度よくある状態査定差額
軽度下回りに表面サビ影響ほぼなし
中度ボルト周りにサビ、腐食なしマイナス1万〜3万円
重度腐食・穴あき再販不可の可能性あり

10万kmを超えても査定額が伸びる車の特徴

査定現場で実際に高く売れやすい車には次の特徴があります。

1. 人気車種である(軽自動車・ハイブリッドは特に強い)

沖縄で需要が高い車は下記の通りです。

車種カテゴリー理由
軽自動車維持費が安く、離島需要も高い
ハイブリッド車ガソリン価格高騰で人気上昇
コンパクトカー通勤需要が多い

10万kmでも市場で回るため、査定額が落ちにくい傾向があります。


2. 内装が綺麗に保たれている

外装よりも内装が重視されるケースは意外と多く、
・シートの汚れ
・タバコ臭
・ペット臭
があるだけで1万〜5万円の減額となることがあります。


3. タイヤやバッテリーが比較的新しい

市場では「すぐに乗れる車」が求められるため、
タイヤ・バッテリーが新品に近いと、査定額にプラス影響が出ます。


車の価値を上げたい場合にやるべき行動

10万kmを超えた車でも査定額を上げやすいコツは次の3つです。

  1. 直近の整備記録を用意しておく
  2. 車内清掃を徹底して、臭いを取り除く
  3. 売る前に必ず「相見積もり」を取る(沖縄は店舗で査定額が大きく変わる)

複数店で比較するだけで、平均3万〜7万円の差が出るケースもあります。


まとめ

走行距離10万kmを理由に安く売ってしまう方は非常に多いですが、実際の査定では距離だけで判断することはほとんどありません。

適切に準備すれば、
・想像以上の査定額がつく
・損をせずに売却できる
・より良い条件で乗り換えができる
というメリットがあります。

走行距離10万kmは「売れない距離」ではなく、「適切に評価される距離」になっている時代です。
沖縄の市場動向も踏まえながら、ぜひ高く売れるタイミングと準備を意識してみてください。

走行距離10万kmでも売れる?査定士が教える“見られるポイント”

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