沖縄で中古車を探していると、
「なるべく新しい年式の車を選べば安心」
そう思っていませんか?
確かに、高年式(年式が新しい車)は最新の安全装備や燃費性能を備えており、見た目もきれいです。
しかし、実際の現場では「高年式なのにトラブルが多い」「安いと思って買ったら修理費が高くついた」というケースも少なくありません。
2025年の中古車市場では、“高年式=安心”とは限らないという事実を、知っておく必要があります。
1. 高年式でも“走行距離”を見落とすと危険
まず最初に注目すべきは「走行距離」です。
一般的に、1年あたりの走行距離は約1万kmが目安とされています。
以下の表を見てみましょう。
| 年式 | 平均走行距離 | 状態の目安 |
|---|---|---|
| 2020年式(5年落ち) | 約5万km前後 | 一般的な使用範囲 |
| 2018年式(7年落ち) | 約7万km前後 | 劣化が出始める |
| 2022年式(3年落ち)で8万km | 走行距離が多い=使用頻度高 | 要注意 |
「年式が新しいのに走行距離が多い車」は、営業車やレンタカーとして使われていた可能性が高いです。
外装はきれいでも、エンジン内部や足回りには負担がかかっている場合があります。
2. 高年式車は“電子部品のトラブル”に注意

近年の車は電子制御が進化し、センサーやコンピューターによって走行を管理しています。
しかし、この“便利さ”が故障の原因になることもあります。
沖縄の高温多湿環境では、電子部品に湿気がたまりやすく、2020年以降の高年式車でも電装トラブルが起きることがあります。
たとえば、次のような症状です。
| トラブル内容 | 修理費の目安 |
|---|---|
| エアコン制御ユニット故障 | 約4万〜7万円 |
| パワーウィンドウ不良 | 約2万〜3万円 |
| スマートキー認識エラー | 約1万〜2万円 |
「高年式=壊れにくい」と油断していると、思わぬ出費につながることがあります。
3. 高年式車ほど“保証”が重要になる
2025年の中古車市場では、メーカー保証が切れるタイミングの車が増えています。
たとえば2020年式の車は、すでに新車保証(3年または5年)が終了している場合がほとんどです。
ここで重要になるのが「中古車保証」の有無です。
保証内容によって、万が一の修理費用が大きく変わります。
| 保証プラン | 保証期間 | 修理費負担 | 対象範囲 |
|---|---|---|---|
| 無保証 | なし | 全額自己負担 | なし |
| 1年保証 | 約1年 | 無料修理あり | エンジン・ミッション等 |
| 3〜5年保証 | 最長5年 | 無料修理あり | 電装・足回り・エアコンなど |
保証付きの車は一見高く感じますが、結果的に“修理費がかからない=安く済む”ケースが多いのです。
4. 沖縄では“保管環境”もチェックすべき
沖縄特有の環境で忘れてはいけないのが「紫外線」と「塩害」です。
高年式でも、海沿いの屋外駐車だった車は下回りやボディにサビが進行している可能性があります。
特に見落としがちなのが、ボンネット裏やドアの内側。
査定の現場でも「外見はきれいでも下回りがサビだらけ」という車をよく見かけます。
塩害の影響は年式ではなく、“保管環境”で大きく変わります。
購入前に、販売店に「どこで保管されていた車か」を必ず確認しましょう。
5. “年式より状態”で選ぶのが2025年の正解
高年式=良い車という考え方は、もはや古いです。
車の“価値”は、年式よりも以下の条件で決まります。
| チェック項目 | 理想の状態 |
|---|---|
| 走行距離 | 5年以内で6万km以下 |
| 整備履歴 | 定期点検記録簿あり |
| 保証 | 最低1年以上 |
| サビ・腐食 | 目視で確認できない程度 |
| 内装 | 禁煙・清潔感あり |
これらの条件を満たしていれば、2017年式の車でも「2022年式より長く乗れる」ことは珍しくありません。
沖縄の中古車選びで失敗しないためには、「年式」よりも「整備・保証・保管歴」を重視することです。
2025年の今こそ、“見た目の新しさ”よりも“中身の良さ”を見極める力が求められています。
あなたの次の1台は、「高年式だから安心」ではなく、「状態が良いから安心」で選んでください。


