中古車を探すとき、多くの人が「安い車=お得」と思いがちです。
しかし実際には、安さだけを基準に選んでしまうと、あとから修理や維持費が重なり、結果的に“高い買い物”になってしまうケースが少なくありません。
2025年の今、沖縄の中古車市場は全国的に見ても価格差が大きく、同じ年式・走行距離でも10万円以上の開きがあります。
今回は、特に40代の方がやってしまいがちな「中古車選びの3つの勘違い」と、その防ぎ方をお伝えします。
1. 「走行距離が短い=良い車」ではない
確かに、走行距離は車の価値を判断する重要な指標の一つです。
しかし、距離が短い車=状態が良い車とは限りません。

たとえば、走行距離が3万kmでも「週1回しか動かさなかった」車は、エンジンオイルやバッテリーが劣化している場合があります。
一方、走行距離が7万kmでも「毎日しっかり走っていた」車のほうが状態が良いこともあります。
| 車の使い方 | 一見良く見える例 | 実際の状態 |
|---|---|---|
| 週1回短距離使用 | 走行距離3万km | バッテリー弱り、オイル劣化 |
| 通勤・買い物中心 | 走行距離7万km | 定期整備あり、状態良好 |
中古車を選ぶ際は、「距離」よりも「整備履歴」と「使用環境」を重視することがポイントです。
2. 「見た目がきれいなら安心」と思い込む
沖縄の中古車は、紫外線や潮風の影響で外装が傷みやすく、販売店によっては再塗装している場合があります。
ピカピカの外装に安心してしまいがちですが、重要なのは車の下回りや内部です。
特に注意したいのが、下記の3点です。
| チェック箇所 | 見逃しやすい理由 | 修理費の目安 |
|---|---|---|
| 下回りのサビ | 見た目では分からない | 3万〜10万円 |
| タイヤ溝・ひび割れ | 走行距離に比例しない | 2万〜4万円 |
| エアコン効き具合 | 試乗時だけでは判断しづらい | 1万〜5万円 |
見た目がきれいな車ほど、内部チェックをしっかり行うことが大切です。
購入前に整備記録簿を見せてもらい、「どの部品がいつ交換されたか」を確認すると安心です。
3. 「保証がなくても大丈夫」と考えてしまう
中古車は新車と違い、購入後のトラブルリスクがゼロではありません。
特に沖縄のような高温多湿な地域では、電装系(パワーウインドウ・センサー・エアコンなど)の不具合が出やすい傾向があります。
実際に、エアコン修理だけでも5万円以上かかることがあります。
保証が付いていれば無料で修理できたのに、保証なしだとすべて実費です。
2025年現在、沖縄県内の販売店の中でも「最長5年保証(条件付き)」を用意している店舗が増えています。
購入前に保証の有無・範囲・期間を確認し、できる限り保証付きの車を選ぶことをおすすめします。
| 保証タイプ | 内容 | 費用 | 安心度 |
|---|---|---|---|
| 無保証 | 修理全額自己負担 | 0円 | 低い |
| 6か月保証 | エンジン・ミッション限定 | 約1万〜2万円 | 普通 |
| 3〜5年保証 | 電装系まで幅広くカバー | 約3万〜5万円 | 高い |
40代の方が中古車を選ぶ際に大切なのは、「価格よりも安心感を買う」という意識です。
値下げ交渉よりも、“長く乗れる1台”を見つけることのほうが、結果的にコストパフォーマンスが良くなります。
沖縄のように車が生活必需品の地域では、日常の移動手段として信頼できる車を選ぶことが何より重要です。
今日の選び方が、5年後の出費や満足度を左右します。


