中古車を購入した際、意外と忘れがちなのがETC(自動料金収受システム)の取り付けです。
沖縄でも高速道路の利用が増える中、取り付け方法によって費用も安全性も大きく変わることをご存知でしょうか。
この記事では、自分で取り付ける場合と業者に依頼する場合の違いを数字で比較しながら、失敗しない選び方を解説します。
1. ETCの取り付けにかかる平均費用
沖縄県内の中古車販売店や整備工場の調査(2025年時点)によると、ETC取り付けにかかる平均費用は以下の通りです。
| 取り付け方法 | 費用の目安(税込) | 作業時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 自分で取り付け(DIY) | 約2,000〜5,000円(配線・工具代) | 約1〜2時間 | 費用が安く済むが配線ミスのリスクあり |
| 専門業者に依頼 | 約8,000〜12,000円(セットアップ含む) | 約1時間 | 配線の安全・見た目・動作保証が得られる |
| 販売店で購入・取り付けセット | 約10,000〜15,000円 | 約1時間 | 保証付きで、車検時の対応もスムーズ |
「安く済ませたい」という理由でDIYを選ぶ方もいますが、実際には取り付けミスで再修理が必要になるケースもあります。
業者依頼の方が結果的にトータルコストを抑えられることも少なくありません。
2. DIY取り付けの注意点とリスク
ETCを自分で取り付ける場合、必要なのは主に以下の3点です。
- 電源(ACC)配線の確保
- アンテナの設置位置(ダッシュボード・フロントガラス付近)
- 本体の固定とセットアップ
特に注意が必要なのは電源の取り方です。
誤って常時電源に接続すると、エンジン停止後も電力を消費しバッテリーが上がることがあります。
また、ヒューズ差電源を使用する場合でも、容量オーバーや接触不良が起こるとヒューズ切れや車両トラブルの原因になります。
実際、沖縄県内の修理工場では「DIY配線ミスによるETC動作不良」が年間100件以上報告されています。
3. 業者に依頼するメリット

専門業者に任せることで得られる最大のメリットは、配線の安全性と見た目の仕上がりです。
特に最近の車はエアバッグやCAN通信配線が複雑化しており、素人が触ると安全装置に誤作動が起きるリスクもあります。
さらに、業者施工には以下のような利点もあります。
- セットアップ込みで高速道路をすぐ利用できる
- 動作保証付き(1〜3ヶ月が一般的)
- 配線が隠れるため、内装の見た目がきれい
中古車販売店の立場から見ても、見えない配線処理の美しさは査定時にもプラス要素になります。
特に近年では、車内電装の完成度が買取査定に最大1〜2万円影響することもあります。
4. ETCを後付けするタイミング
中古車購入後にETCを取り付ける場合、
納車前に業者へ依頼しておくことが最も効率的です。
納車後に依頼すると、車を再度持ち込む手間や日程調整が発生します。
販売店によっては、納車整備と同時に取り付けることで工賃を約20%割引してくれるケースもあります。
5. まとめ:費用よりも「確実な動作」を優先
沖縄のように湿度が高く塩害の影響を受けやすい地域では、
ETC本体の設置位置・配線保護が特に重要です。
| 比較項目 | 自分で取り付け | 業者に依頼 |
|---|---|---|
| 費用 | ◎(安い) | △(やや高い) |
| 配線安全性 | ×(リスク高い) | ◎(専門技術あり) |
| 見た目 | △ | ◎(隠し配線) |
| 保証 | × | ○(1〜3ヶ月) |
結論:5,000円の差で安心を買えるなら、業者施工がベスト。
沖縄では長期的に車を使う傾向があるため、
最初の段階でしっかり取り付けておくことが、結果的にトラブルを減らし査定額を守る賢い選択となります。


