中古車を探しているとき、「事故歴あり」という表示を目にすることがあります。特に沖縄の中古車市場では、車両価格が相場より安く見えることも多く、「本当に買って大丈夫なのか？」と不安に思う方も少なくありません。今日は事故歴車の実態と、購入時の注意点を整理してお伝えします。
事故歴車＝すべて危険、ではない
「事故歴あり」とは、車体の骨格（フレーム部分）に修復が入った車を指します。軽微な板金修理やバンパー交換だけでは事故歴には含まれません。つまり“事故歴あり＝即NG”ではなく、修復の内容や程度を正しく見極めることが大切です。
数字で見る事故歴車の価格差
日本自動車査定協会のデータによると、同じ車種・年式・走行距離でも、事故歴あり車は相場より 10〜30％ほど安くなる 傾向があります。例えば、100万円相場の車であれば、事故歴ありだと70〜90万円前後になることもあります。価格的なメリットは大きいですが、安さだけに飛びつくのは危険です。
沖縄特有の注意点
沖縄では海風や高温多湿の影響で、修復箇所の錆びやすさが問題になることがあります。特にフレーム修正や溶接が入っている車は、数年後に錆が再発して強度に影響するケースも。修復歴そのものよりも、「沖縄の環境に耐えられる整備がされているか」がポイントになります。
見極めのポイント3つ
- 修復内容の確認
- どの部位を、どの程度修復したのか販売店に必ず確認しましょう。
- 第三者機関の鑑定書
- 中古車査定協会（JAAI）やAISの評価表がある車は安心感が増します。
- 試乗でのチェック
- 直進安定性や異音がないかを確認すること。違和感があれば購入を控えるべきです。
買取・売却時の影響
事故歴あり車は購入時に安くても、売却時も 査定額が下がる のは避けられません。将来的に買取へ出す予定があるなら、値下げリスクも計算に入れておく必要があります。
まとめ
事故歴あり中古車は「安い」という大きな魅力があります。しかし、その裏には修復の質や環境による劣化リスクが潜んでいます。沖縄で中古車を選ぶなら、価格だけで判断せず、整備記録や第三者機関の証明を確認することが安心への近道です。
と、過去の自分に言いたいのは「安さだけに目を奪われず、本当に長く乗れる一台を選べ」ということです。しっかり見極めれば、事故歴車でも満足度の高い買い物になる未来が待っています。
