「走行距離が少ない方が高く売れる」
多くの人がそう思っていますが、実は必ずしも“少なければ良い”とは限りません。
特に沖縄は島内移動が中心で、走行距離が短い車が多いのが特徴です。そのため本土とは基準が違い、高く売れる走行距離の“ちょうどいいライン”が存在します。
今回は、沖縄中古車市場で「高く売れる走行距離」について解説します。
全国的な目安は「年1万km」
日本自動車査定協会(JAAI)では、年式×1万kmを標準的な走行距離の目安としています。
例えば
- 5年落ち → 5万km前後が標準
- 10年落ち → 10万km前後が標準
これより多ければ“走りすぎ”、少なければ“走らなすぎ”と判断されやすいのです。
沖縄中古車での「理想的な走行距離」
沖縄は移動距離が短く、全国平均よりも走行距離が少ない傾向があります。
実際に沖縄総合事務局の調査によると、沖縄県の1人あたり年間走行距離は約8,000kmで、本土平均より2割ほど短い数値です。
沖縄で高く売れやすい走行距離の例
- 5年落ち → 3〜5万km
- 10年落ち → 7〜9万km
つまり、「年式に見合った距離」+「メンテナンスの記録」がある車が高く評価されやすいのです。
走行距離が少なすぎる車の落とし穴

「低走行だから安心」と思うのは大きな勘違い。
注意点
- 長期間乗らずに放置された可能性
- オイルやゴム部品の劣化が早い
- バッテリー上がりや燃料系のトラブルが出やすい
実際に、8年落ちで走行2万kmの車が査定に出されたとき、期待より安く評価されたケースがありました。理由は「使用頻度が少なく、逆に不安がある」と判断されたためです。
走行距離が多くても評価される場合
逆に、10万kmを超えていても評価される車もあります。
✅ 評価される条件
- 整備記録簿がしっかり残っている
- タイミングベルトやバッテリーなど消耗品が交換済み
- 人気の軽自動車・ハイブリッド車
特に沖縄ではN-BOXやタント、プリウスといった人気車種なら、10万km超でも需要が高く、査定が安定するのです。
体験談:走行距離と査定の差
実際に、同じ年式のフィットで査定を比べたケースがあります。
- 7年落ち・3万km → 62万円
- 7年落ち・6万km → 65万円
意外にも走行距離が多い方が高く評価されました。理由は「整備記録が残っており、使用状況が健全」と判断されたからです。
高く売れるための走行距離戦略
- 「年式に合った距離」を目安にする
- 記録簿を必ず残す(整備歴が価値を高める)
- 売却時期を逃さない(10万kmを超える前が理想)
特に10万kmを超えると査定が一気に落ちやすいため、8〜9万kmで売却を検討するのがベストタイミングです。
まとめ:沖縄中古車は「距離+メンテ」で決まる
沖縄中古車で高く売れる走行距離は
- 全国基準より少し短めが理想
- 低走行すぎると逆に不安材料になる
- 多走行でもメンテ記録があれば評価される
と、過去の自分にも言いたいのですが、距離だけにとらわれるのは間違いです。
「走行距離」と「整備履歴」のバランスを意識すれば、数万円〜十数万円査定が上がり、家計にプラスを残すことができます。


