「そろそろ買い替えようかな…でもまだ走るし…」
そんなふうに迷っているうちに、査定額が数万円〜数十万円下がっていたというケース、実は少なくありません。
中古車の買取価格は“走行距離”で大きく変わります。
今回は、「どのタイミングで売れば高く売れるのか」をデータとともにわかりやすくお伝えします。
目次
1. 高額査定の分かれ目は「5万km」「7万km」「10万km」
中古車業界では、走行距離の区切りごとに査定基準が設けられています。以下は多くの買い取り業者が参考にする基準の一例です。
走行距離 | 査定への影響 |
---|---|
〜5万km未満 | プラス評価されやすい(高値) |
5万km〜7万km | 平均的な評価(やや下がる) |
7万km〜10万km | マイナス評価に転じることが多い |
10万km以上 | 基本価格から大きく減額(低値) |
たった1万km多いだけで5万〜10万円下がるケースも。
たとえば「49,000km」で売れば高評価でも、「52,000km」で売ると減額対象になる、ということもあります。
2. なぜ走行距離でこんなに差がつくのか?
その理由は、「次に買う人」の視点にあります。
中古車は基本的に、次のオーナーが安心して乗れるかどうかが重要。走行距離が短ければ短いほど、
- エンジンや足回りの消耗が少ない
- 長く乗れる
- 整備費用がかかりにくい
と判断され、販売店も売りやすくなるため、高く買い取ってくれるのです。
3. 「査定前に距離を伸ばさない」ことも大切

意外と見落とされがちですが、「査定直前のちょっとした運転」で距離が加算されることがあります。
たとえば…
- 査定に向かう前にドライブをした
- 通勤で片道30km走った
- 家族で週末に遠出した
こうしたことが積み重なると、数百kmの差で評価が変わることもあるので、「売ろう」と決めたらなるべく運転しないほうが有利です。
4. ベストな売りタイミングは「悩む前に準備すること」
走行距離に注目しすぎると、「まだ距離が少ないから乗ろう」と思いがちですが、結果的にタイミングを逃して損をすることも。
大切なのは、「売るかもしれない前提で準備しておくこと」です。
- メンテナンス履歴をまとめておく
- 純正パーツは保管しておく
- 外装・内装をきれいに保つ
こういった日々の行動が、いざ売るときに数万円の差につながります。
まとめ|“高く売れる走行距離”は意識してコントロールできる
中古車の買取は、ほんの少しの違いで大きく金額が変わる世界です。
特に「走行距離」は、最も査定に影響する要素のひとつ。
覚えておきたいポイントは以下のとおりです。
- 5万km・7万km・10万kmが評価の分岐点
- 売る前に距離を伸ばさない
- 「まだ乗れる」ではなく「高く売れるか」で判断
こうした知識をもとに、損をしない買取を目指しましょう。