「査定前に洗車だけはしておいたほうがいい」とはよく言われますが、
実は洗車だけでは“高く売る準備”としては不十分です。
査定は“見た目”と“印象”で数字が動く場面。
ちょっとしたひと手間で数万円の差がつくこともあります。
今回は、車を少しでも高く売りたいと考える40代以上の方に向けて、
査定前にやっておくべき“5つのポイント”を紹介します。
【結論】査定前にやるべきこと5選

項目 | 理由 | プラス査定の可能性 |
---|---|---|
① 車内清掃 | 印象アップ・臭い対策 | ◎(+3,000〜10,000円) |
② 備品・書類の準備 | スムーズな確認で好印象 | ○(+2,000〜5,000円) |
③ タイヤの状態確認 | 安全性・見た目両方に影響 | ○(+3,000円程度) |
④ エンジンルームの拭き取り | メンテナンス状況の見える化 | △(+1,000〜3,000円) |
⑤ キズ・へこみの事前チェック | 誠実な対応が信頼に変わる | ◎(トラブル回避で+α) |
①「車内清掃」で“におい”までケアする
意外と忘れがちなのがにおい対策です。
とくに40代以上の車でありがちなのが
- エアコンのカビ臭
- タバコやペットの残り香
- 食べ物や汗のにおい
査定士は内装に入った瞬間、「この車、大切にされてるな」と感じるかどうかで、
評価の方向性が大きく変わります。
清掃後に消臭スプレー(300円程度)で1回吹くだけで印象が一変することも。
②「備品・書類」のセットをそろえる
以下は最低限そろえておきたいアイテムです。
- 自動車検査証(車検証)
- 整備記録簿(あれば評価アップ)
- スペアキー(あると+5,000円も)
- 取扱説明書
- ETCカードやナビSDカード類
これらがバラバラだったり、どこにあるか分からないと、
「管理が甘い」と思われてしまいマイナス印象になりかねません。
③「タイヤの溝」と空気圧をチェック
査定士は下回りを見たとき、タイヤの溝の残りやひび割れをチェックしています。
もし溝が3mm以下だったり、極端な片減りがあれば評価ダウンに。
空気圧調整はガソリンスタンドで無料でできる場所も多く、
わずか5分で“乗り味の良さ”をプラスにできます。
④「エンジンルーム」のホコリを落とす
エンジンルームが真っ黒で汚れていると、それだけで…
「この車、メンテしてなかったかも」
と思われてしまいます。
もちろんエンジンの中までは見ませんが、
周囲のホコリを拭くだけで印象は大きく変わります。
査定士の心理:「きれいな車=オイル交換もしてるはず」
⑤「キズ・へこみ」は隠さず正直に伝える
細かなキズは誰にでもあります。
ここで大事なのは、隠さず・正直に伝えることです。
- 「これは立体駐車場でこすりました」
- 「子供が自転車でぶつけちゃって」
など、エピソード付きで説明すると誠実さが伝わり、
マイナス評価を抑えられることがあります。
実例:プラス1.5万円の差がついた!
弊社にて、同じ車種・同年式・同走行距離の軽自動車2台を査定したケース。
| Aさん(洗車のみ) | 査定額:28万円 |
| Bさん(上記5項目すべて実施) | 査定額:29万5,000円 |
見た目だけでなく「印象・管理状態・話し方」まで含めた対応で、
1.5万円の差がつきました。
まとめ:「洗車だけ」で終わらせない
- 査定前の準備は、買取金額に直結する
- 清掃・書類準備・タイヤ・エンジン・説明の5項目を見直す
- それぞれに「印象」を左右するポイントがある
- ちょっとした手間が、+数万円の結果につながる